情報解除と告知に基づく同意の重要性

2021/4/11

米CDC(アメリカ疾病対策センター)は、米国で約1.65億人が新型コロナワクチンの接種を終えたと報告している。 新しいmRNA 技術を使ったワクチンはアメリカ食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を受けたものであり、モデルナとファイザのフェイズ2とフェイズ3の治験がそれぞれ2022年と2023まで行われる予定の中、世界中で一般接種が行われている。

 

 これは、ワクチンの有効性、安全性や長期副反応・後遺症がまだわからないまま、一般市民が臨床試験の参加者になることを意味するものである。この告知に基づく同意がほとんどなく一般接種が国によっては医療施設以外でも(薬局、ショッピングモール、ドライブスルー方式)で行われている。

 

ワクチン接種後の有害事象と副作用の症例報告
 アメリカ合衆国保健福祉省にはワクチン接種後の有害事象や副作用が報告できるシステム、ワクチン有害事象報告システム(Vaccine Adverse Reporting System: VAERS)がある。これは既存や新しいワクチンに関する問題を把握する目的で設立されたシステムである。医療関係者による報告の義務はなく、ほとんどは個人による報告であるため現状を把握するのは非常に難しい。そのため、報告されている症例は全体のわずか10%にすぎないと思われている。

 

 このVAERS報告は毎週CDCにより発表されている。4月9日に発表された最新の報告(2020年12月14日から2021年4月1日の期間に報告された症例)によると、ワクチン後の有害事象や副作用の報告が継続的に増加している。全体で56,869件の有害事象、うち2,342件の死亡が報告されている。発表されたデータによると、

  • 2,342人の死亡のうち、28%は接種後48時間以内、19%は24時間以内、48%は48時間以内に病気になり、その後死亡
     
  • 死亡者の19%は心臓障害
     
  • 死亡者の性別は45%男性、43%女性、残りの死亡者の性別は不明
     
  • 死亡者の平均年齢は77.5歳
     
  • 妊婦の341人が重篤な副反応、うち104件の流産と早産
     
  • 永久な身体障害が941人
     
  • 重篤な副作用のうち、16,876件のアナフィラキシーショック、620件のベル麻痺(顔面神経麻痺)、72件のギラン・バレー症候群

 

 CDCは2020年8月に、それまで発表していた新型コロナウイルスによる死亡者15.3万人のうち、実際にCovid-19単独原因で死亡したのは約9,210人であり、死亡者の94%は併存疾患(心臓疾患、高血圧、糖尿病、脳神経疾患など)を抱える患者の他にインフルエンザや細菌感染、癌などによる合併症によるもであったと発表した。

 

 コロナワクチンはまだ臨床実験中で、FDAからワクチンとしての承認を得ていないため、ワクチン成分が公表されていない。ワクチンによる死亡者や重篤な副作用の症例に関する調査も行われていない。また、ワクチンによる将来起きうる可能性が高い副作用もわからない。医療検査、手術を含む治療においては医師からの説明と告知に基づく合意が交わされるが、ワクチンに関する情報公開と告知に基づく合意がないまま、世界的な臨床実験が行われている。